EM-406a + Arduino

Arduino は Atmel AVRマイコンを搭載したオープンソースハードウェアボードです。

最近話題のアンドロイドと間違えて読みそうですが、アルドゥイーノ(イタリア)などと呼びます。

Arduinoには多くのクローンやシールドと呼ばれる拡張ボードが存在します。それらシールドを組み合わせプログラミングしていく事で複雑なことを比較的簡単に制御できるようになります。

シールドにはGPSを接続できるものがあり、実は最近このボードの世界でスタンダードなGPSがGLOBALSATのGPSモジュールだということを知りました。ネットでArduino+GPSで検索してみるとEM-406Aを使用したページが数多くあるのには驚かされました。

ということで、早速弊社にあるEM-406AとGPSシールドを手に入れて使用してみました。GPSシールド(赤いボード)にはEM-406Aの専用コネクタがあります。面倒な配線をしなくともコネクタをはめ込むだけ。ボードとPCはUSBケーブルで接続しますので、仮想COM経由でシリアル通信を行います。GPSのセンテンスを出力するだけなら数行スケッチを転送するだけです。

何も加工せずに出力すれば、ターミナルモニターに見慣れたNMEAセンテンスが流れ出します。

EM-406a出力例

$GPGGA,003533.000,3543.8923,N,13944.4021,E,1,06,2.1,90.5,M,39.3,M,,0000*67
$GPGSA,A,3,12,26,15,27,18,09,,,,,,,3.8,2.1,3.2*3D
$GPRMC,003533.000,A,3543.8923,N,13944.4021,E,0.92,105.51,280512,,,A*62
$GPZDA,003534.000,28,05,2012,,*59

又Xbeeという無線ボードと組み合わせるとGPS情報を無線で飛ばしてモニターする事が可能です。日本で認可を取っていますので出力にもよりますが、数百メートルの距離にて通信できます。

こういった拡張ボードとGPSを使って簡単に構築できるArduinoのシステムをこれから機会がありましたら紹介したいと思います。

GPSが組み込んであるDVRやウォッチなど、通常は直接NMEAを出力しないものがありますが、内部のデバッグ用の端子を探して、もしくはモジュールあれば、データーシートを参考にTXピンにArduinoのワイヤーピンを当てます。

$GPGGA,012119.000,3543.9000,N,13944.4132,E,1,09,1.0,24.9,M,39.3,M,,0000*6F
$GPGLL,3543.9000,N,13944.4132,E,012119.000,A,A*54
$GPGSA,A,3,18,09,12,15,27,22,25,14,21,,,,2.1,1.0,1.8*3A
$GPRMC,012119.000,A,3543.9000,N,13944.4132,E,0.00,43.30,300512,,,A*52
N $PSRFTXT,01,01,02,ANTSTATUS=SHORT*6D・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

ArduinoボードはD0、D1がシリアルのRX,TXとなっております。

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